ユーフォニアムの音色は、一般的にはよく知られていない。ユーフォニアムの音色がよく感じられる代表的な作品には、以下のようなものがある。
グスターヴ・ホルスト:吹奏楽のための第2組曲ヘ長調〜第1曲「行進曲」
吹奏楽曲。きびきびとしたリズムが奏でられる中に、ユーフォニアムの朗々とした長いソロがある。
第4曲「『ダーガソン』による幻想曲」にもソロがある。
グスターヴ・ホルスト
組曲『惑星』~第1曲「火星」
管弦楽曲。中盤頃にソロ旋律を奏でる。
ケネス・アルフォード:行進曲「ボギー大佐」
吹奏楽曲。全編で大らかな対旋律を奏でる。各国のユーフォニアムに相当する楽器も、行進曲において対旋律を奏でることが多い。
フィリップ・スパーク:「祝典のための音楽」
ブラスバンド曲。所々にユーフォニアムの印象的なソロがある。
リヒャルト・シュトラウス:交響詩「ドン・キホーテ」
管弦楽曲。テノール・テューバ(ユーフォニアムとテナーチューバ」参照)の指定。ドン・キホーテの腹心、サンチョ・パンサのキャラクターをヴィオラ、バスクラリネットとともに演じる。
モデスト・ムソルグスキー/モーリス・ラヴェル編曲:組曲「展覧会の絵」〜「ビドロ」
管弦楽曲。ラヴェルの指示ではテューバとなっているが、高音域が続くこのソロのみ、しばしばユーフォニアムで演奏される(詳細は「ユーフォニアムとテナーチューバ」参照)。
フィリップ・スパーク:「パントマイム」
ユーフォニアム独奏曲(伴奏はピアノまたはブラスバンド、吹奏楽)。
ユーフォニアムの協奏曲は少ないが、早く1870年代にアミルカレ・ポンキエッリが書いたものがある(正確にはユーフォニアムに類似したイタリアのフリコルノ・バッソの協奏曲)[4]。有名な作品にはジョーゼフ・ホロヴィッツのユーフォニアム協奏曲(1972年)がある
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